2009年12月31日

BMW 525i E39 バッテリー上がり

BMW 525i E39がバッテリーを新品にしても
朝エンジンがかからないという症状です。
BMW 525i E39 バッテリー上がり
まずはバッテリーを充電します。バッテリーの単体チェックでは問題はありません。次には発電器の充電電圧とリップル波形を点検します。正常値です。

次に暗電流の点検です。暗電流とはイグニッションキーを抜いてドアをロックし、何も電気を使っていない状態の時に異常に多く流れるの電流の事です。
(この時でも時計やコンピューターのメモリーに10~30mA流れています。)

測定の結果、2~5A変化しながら不定期的に流れていました。

この後は、ヒューズを順番に抜いていって0Aになれば、その系統に問題があるのですが、どのヒューズを抜いていっても変化ありません。どこかに隠れているヒューズを見落としているかも知れません。
BMW 525i E39 バッテリー上がり
バッテリー近くにメインヒューズがあります。
このヒューズを順番に抜いていくと0Aになる所がありました。
キーOFFで使える電源系です。
BMW 525i E39 バッテリー上がり
キーOFFで使える電源系はたくさんの系統に分かれます。
配線図とにらめっこです。

発電器をもう一度疑い、その配線を切り離してみましたが、変化ありませんでした。
とその時エンジンルーム内でヒュー、・・・、ヒュー、・・・、とかすかな音がするではないですか。
その音は、ヒーターファンの回る音でした。

ヒーターファンのヒューズを見落としていました。
そのヒューズはグローブボックスの下のアンダーカバーの中にありました。

そのヒューズを抜くと0Aになリました。
ヒーターファン系統の配線図を見ると
BMW 525i E39 バッテリー上がり
A/CコントロールモジュールとA/Cヒーターブロアコントロールモジュールがあります。A/Cコントロールモジュールの配線カプラーを抜いても変化無いので、A/Cヒーターブロアコントロールモジュールと
その配線の短絡を点検しました。
結果A/Cヒーターブロアコントロールモジュールの故障でした。
BMW 525i E39 バッテリー上がり
この部品はエアコンの風が出ない、風量の調整が出来ない等の故障事例は
よくあるのですが、バッテリー上がりの原因とは思いもよらなかったです。

夜、周りが静かになった頃、この車に乗り込んで見ると
不規則に、勝手にエアコンの微風が出る音がしていました。
先にこの症状がわかっていれば簡単に故障が見つけられたかも知れません。


追伸
A/Cヒーターブロアコントロールモジュールはファンレジスターやファイナルステージとも呼ばれています。




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Posted by 御殿場整備 ゴテンバセイビ at 11:31│Comments(1)整備履歴
この記事へのコメント
なんか???な世界です。

専門的な部分で素人にはわからない部分ですね^^

自動車は専門家に見てもらうのが一番いいのがよくわかりました。

それにしてもうらやましい車です。
Posted by いったん at 2010年01月06日 22:13
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